猿と箱とバナナと執着
- 有坂裕一

- 1 日前
- 読了時間: 1分
ある日、ふと思い出した話があります。
猿が箱の中のバナナを掴んで離せなくなる、という有名な寓話です。
猿は箱の中に手を入れて、しっかりとバナナを握ります。
でも、その拳のままでは、手が抜けません。
ただそれだけのことなのに、猿はバナナを離そうとしない。
「せっかく掴んだんだから」「これを手放したくない」――そんな気持ちが強すぎて、
結局、箱に手を取られたまま動けなくなってしまうのです。
人間の「執着」も、なんだか似ているなと思う。
過去の出来事、人間関係、地位やプライド。
「これがないとダメだ」と思い込んで、心を箱の中に閉じ込めてしまう。
でも実は、手を開いてみれば、自由になれるのに。
執着を悪いものだとは思いません。
それだけ真剣だった証でもあから。
でも、今、何かに縛られて苦しいなら、
少しだけ手を緩めてみてもいいのかも。
手を開いた先には、思っていたよりも広い世界が待っているかもしれないから。




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